映像ブ 名古屋学芸大学映像メディア学科ブログ

2009年9月24日木曜日

メディア・アートとは何か?-メディア・アートという前衛

本学映像メディア学科准教授、佐近田展康が東京藝術大学(馬車道校舎)

にて開催されるシンポジウムにゲストとして参加します。


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東京藝術大学大学院映像研究科×東京大学大学院情報学環

2回シンポジウム

「メディア・アートとは何か?──メディア・アートという前衛」


日時

2009926日(土)14時~2030

会場

東京藝術大学 大学院映像研究科 馬車道校舎

http://www.fnm.geidai.ac.jp/info/access.html


内容

メディアとアートをめぐる議論が混迷を深めるなか、文化産業やテクノロジーのアジェンダを超えた、メディア・アートの真の創造的前線はいまどこにあるのか。芸術的創造と批評の根本に立ち返る原理的省察が今ほど求められるときはない。メディア・アートとは、デジタル・メディアを表現媒体とする芸術であり、人間存在のメディア・コンディションについての批評であり、その創造性は、芸術実践を通して文字通り「新しいメディア」を生みだすことにある。何がメディア・アートの敵であり友なのか? メディア・アートの真の問いとは何か? メディア・アートが働きかける「現実」とは何か? それは、どのような判断力と批判の行使を求めるものなのか?


2回は、メディアを駆使する作曲家であり、情報科学芸術大学院大学の教授でもある三輪眞弘、メディアアーティストで名古屋学芸大学メディア造形学部准教授である佐近田展康というメディア・アートのハードコアアーティストをゲストとして迎え、東京大学大学院情報学環長の石田英敬と東京藝術大学大学院映像研究科長の藤幡正樹がホストし、なにが今アーティストにとってメディア・アートなのかを「アヴァンギャルド」という視点から徹底討議する。


参加申し込み

事前登録制・入場無料

件名を申込者の氏名にして、

本文に氏名、ふりがな、所属を記入し、下記アドレスへお送りください。

mediaart@nulptyx.com


タイム・テーブル

東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎大視聴覚室


第一部 ゲスト・プレゼンテーション≫ 14時~1530

三輪眞弘+佐近田展康


2007年アルス・エレクトロニカで、電気を使わないメディアアート作品としてゴールデン・ニカを受賞した「逆シミュレーション音楽」をはじめ、一貫した姿勢でメディアアートの現在を考える三輪眞弘と、理論家でもあり共に「フォルマント兄弟」を推進する佐近田展康を迎え、メディアアートの現在について作品解説、活動報告を通してプレゼンテーションを行う。

「フォルマント兄弟」作品のオフィシャル・ページ

http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/FreddieDL.html


第二部 討議≫ 16時~18

「メディア・アートはなぜ前衛になりきれなかったのか?」

石田英敬、藤幡正樹、三輪眞弘、佐近田展康


80年代初頭に、コンピュータを扱うためには、一部の特殊な研究所や大学組織に所属する必要があった。ある種ブルジョワ的、貴族的な環境であったということが可能だが、そこでは極めて深く「計算」という問題が討議されてきていた。そこでの誠実でありながら極めて進化的であった思考の現場が、またたくまに衰退してしまった。本来、アーティストの役割であるはずの作業、そこにあったさまざまな可能性の掘り起こし作業がなされないまま、これらが商業化し通俗化してしまった。スティグレールが「技術と時間」の中で提起している、技術の無意識が引き起こすひとつのわかりやすい事例としてメディアアートの問題を論じて行く。


第三部 コンサート≫ 19時~2030

「パフォーマンス:CONCRETE VOL.2

東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎1F ホール

クリス・ワトソン(録音家)、恩田晃(音楽家)、KK NULL(音楽家)、森永泰弘(サウンドデザイナー)

http://www.the-concrete.org/concrete/index.html


デジタル技術による録音再生技術の変化によって、表現の可能性が広がっている。と同時に現代音楽、映画音楽、ポピュラー・ミュージックの垣根がますます崩れている現在、いったい何が新しい未来を開くのか。フィールド・レーコーディングの第一人者であるクリス・ワトソンらを招聘し、コンサートを開催する。


主催:東京藝術大学大学院映像研究科

http://www.fnm.geidai.ac.jp/


共催:東京大学大学院情報学環

http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/


お問い合わせ・プレス窓口

info@mxa.21.jp

申し込み用アドレスではありません

東京藝術大学大学院映像研究科藤幡正樹研究室

TEL / FAX: 045-664-2744(松井、村上)

キャンパス見学会、入試対策講座




2009年9月20日(日)「キャンパス見学会・入試対策講座」を開催致しました。

キャンパス見学会では各教室の紹介と、簡単な施設体験を設け、

入試対策講座では、国語、個性のプレゼンテーションのサンプル問題を行いました。

ご来校いただきました皆様、ありがとうございました。

次回オープンキャンパスは10月24日(土)、25日(日)の大学祭にて行われます。

詳細はこちらをご覧ください。


http://guide.nuas.ac.jp/nyushi/open.html


2009年9月18日金曜日

特別講義:松本俊夫氏「映像への挑戦」




2009年9月17日(木)、映像作家・映画監督の松本俊夫氏を

迎えての特別講義を開催致しました。

講義は「映像への挑戦」と題して行われ、

主に実験映像/ビデオアート作品の制作についてお話されました。

実践的に、理論的に映像の本質に迫るような講義内容は、

学生・教員共にとても刺激的なものとなりました。

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特別講義:松本俊夫氏

「映像への挑戦」


松本俊夫氏ほど「実験」と「挑戦」の似合う映像作家はいない。

そもそも映像作家という単語も、映画監督という型におさまりきらない

自分の活動を示すために松本氏が作り出した単語である。

映画、ドキュメンタリー、実験映像、インターメディアなど

幅広い作品群の中から、今回は実験映像/ビデオアートを中心に、

先端技術と思想の大きなうねりの中で、いかにして作品のトリガーを掴み、

制作していったかについて語っていただきます。


【日時】9月17日(木)11:20- 

【場所】MA303教室


【松本俊夫氏】

1932 年、愛知県名古屋市生れ。東京大学文学部美学美術史学科卒業。

新理研映画で記録映画『銀輪』(56)を初演出、退社後「記録映画」

「映画批評」等の雑誌で映画理論家として活動しつつ、『安保条約』(59)、

『西陣』(61)、『石の詩』(63)等のドキュメンタリー映画を手がける。

68 年には『薔薇の葬列』で劇映画に進出、

つづいて『修羅』(71)、『十六歳の戦争』(73、公開は76 年)、

そして夢野久作の同題探偵小説を映画化した『ドグラ・マグラ』(88)等の

劇映画作品を監督した。

また大阪万博(70)「せんい館」の総合ディレクターも努める一方、

『メタスタシス=新陳代謝』(71)、『アートマン』(75)、

『気 Breathing』(80)、『偽装 ディシミュレーション』(92)等の

斬新な映像表現によって、日本を代表する映像作家の一人である。



2009年9月15日火曜日

kana sonoda photo exhibition「still lives」



本学映像メディア学科:園田加奈講師による展覧会が

PhotoArt Galleryプシュケ(名古屋市、大須)にて開催されます。


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kana sonoda photo exhibition

still lives


PhotoArt Gallery プシュケ

460-0001 名古屋市中区大須2-13-17

TELFAX052-253-5919


918日(金)~23(水・祝)、25(金)~27(日)

13:002100

※9/20(日)・23(水)・27(日)は13001900


PhotoArt Galleryプシュケ

http://gallerypsyche.web.fc2.com/


紹介記事

http://www.nagoya-artlife.com/archives/1444723.html